地域包括ケアシステムを支える施設

少子高齢化の進む日本では、老後も自立した生活できるような社会のシステム構築が必要な時代となっています。住み慣れた地域で自分らしく生きるため、地域包括ケアシステムは非常に重要な制度であり、誰もが平等に受けられる体制でなくてはなりません。
しかし、住む地域や環境、体調や金銭面などそれぞれの事情があるため、専門的な知識を有する者から包括的なサポートが必要となります。そんな地域包括ケアシステムを支える役割を受け持つのが地域包括支援センターです。

地域包括支援センターの主な役割は、第一号介護予防支援事業、総合相談支援業務、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント業務となり、地域包括ケアシステムと高齢者を適切につなげる役割があります。地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に必要なサービス(住まい・医療・介護・予防・生活支援)が提供される環境にすることを目的としています。そのため、地域包括支援センターは、管轄の地域を良く知る保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーが、その専門知識やネットワークを十分に活かし、高齢者やその家族の暮らしを守るサポートをするのです。
今は健康な高齢者でも、家族が遠距離で後々の日常サポートが困難であったり、重度な要介護が必要とされたが金銭面が厳しかったり、介護疲れによる虐待防止など、様々なケースに対応する必要があります。そのため、地域包括支援センターは公正で中立的な判断と対応が求められ、高齢者とその家族の安心と健康を守る、重要な役割を担っているのです。地域包括ケアシステムの詳細や展望などは、“地域で、支えあう~地域包括ケアシステム~”も読んでみてください。

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